ビルドなのかメイクなのかクリエイトなのか

「ルアーメイキングのススメ」を公開して3年が経とうとしています。

「ルアービルディング」なのか「ルアーメイキング」なのか。
このサイトを始める前にもすごく迷ったコトバです。

どちらも同じくらい浸透していると思うのですが、ルアー製作者を表すときには「ルアービルダー」と呼ぶのが一般的(日本語で「メーカー」っていうと、「製造所」とか「製作会社」みたいな意味合いでとらえられてしまいますね)なので、最初は「ルアービルディングのススメ」が有力でした。

「ビルディング(building)」には構築という意味があり、見た目だけでなく「動き」や「潜行深度」といった性能の部分までデザインして作り上げるルアーにはぴったりの表現です。
しかし、何か難しそうな印象を与えてしまう。
このサイトは、ルアーを作ったことが無い人向けに最初の一歩を踏み出してほしくて、「ルアー作りは意外に簡単」というメッセージを送ろうと思って作りました。
であれば、「構築」などという小難しいコトバは使わずに、単純に「作る(make)」がいいのではないか。
そう考えて、「ルアーメイキング」を採用することになりました。

さて、同じ「作成」という意味で筆者が気になっているのは、「クリエイト(create)」という単語。
こちらは「ゼロから新しいものを作り出す(創造)」という意味合いが強く、主に芸術表現に対して使うコトバであります。

しかし、「ルアークリエイティング」と言ってみると・・・。
・・・語呂がまわりくどいです。

でも「ルアークリエイター」なら・・・!
・・・なんだかスマートな響きです。
サウンドクリエイター、ロボットクリエイター、CGクリエイター、みたいな。

「ビルダー」というとボディビルダーとか建設会社というイメージが強く、どちらかというとワイルドな印象。
ルアーは魚を釣る道具です」などと偉そうに言っておきながら何ですが、最近の筆者の作るルアーは「道具」というよりは「作品」と呼んだ方がしっくりくるような軟弱なものが多いので、「ビルダー」というよりは「クリエイター」という呼び名の方が性に合っている気がします。

ということで、筆者は今後「ルアークリエイター」を名乗ることにいたしました。
ルアークリエイターとして、イノベーティブでクリエイティブなルアーを作り出し、その制作過程を余すことなくお伝えしていきたい!と思っております。
(この半年間、作品らしいものを何一つ発表していないことは棚に上げ、まずは宣言しておきます)

さて、今やっているクリエイターっぽい取り組みを紹介すると、まず一つはアニマル柄ルアーの製作。
キリン柄のルアー
こちらはもう少ししたら納得のいくものができそうです。

そして、iPad Pro。
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こちらは現状、Apple Pencilを使ってルアーのデッサンをしているだけですが、ルアーメイキングに活かせる便利な使い方を模索中です。

ルアークリエイターとして刺激を受けた「アンティークタックル&ビルダーズショー」

アンティークタックル&ビルダーズショーに参加してきました。
会場は大盛況で、ただただ熱気に圧倒されるばかりの一日でした。
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今回出展者としての参加だったのですが、隣にブースを構えていたCAPE DESIGNさんは、面白いコンセプトのルアーを多数展示・販売されていました。
中でもこれ。
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ここ数年話題のIoT(Internet of Things:モノとインターネットの融合)をルアーに取り入れたという一品。
電気の力で振動・点滅。Bluetooth経由でスマホアプリと連動し、振動数に応じてSNSに投稿する機能もあるそうです。
そのアイディアが素晴らしい!

まだ開発中のプロトタイプながら、お客さんの注目を集めていました。

他にも、犬モチーフのトップウォータールアーなど、センスが光るルアーを多数展示。
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最近ルアー製作をサボってしまっていますが、久々にクリエイティビティに刺激を受けました。
気まぐれに作ったり作らなかったりのルアー製作ですが、久々にまた頑張ってみようと思います。

まずはサイトのリニューアル。
伸ばし伸ばしになっていますが、夜な夜なコツコツと作ってきた新デザインのサイトを、そろそろお披露目できそうです。

第19回アンティークタックル&ビルダーズショー開催

久々の更新です。
現在ルアーメイキングのススメのリニューアルに着手しており、なかなかルアーを作る時間を捻出できておりません。
近々、さらに見やすく便利なサイトに生まれ変わる予定ですので、お待ちください。

さて、タイトルにある通り、「ジャパン フィッシング ルアー コレクターズ クラブ」(JFLCC)が主催する第19回アンティークタックル&ビルダーズショーの開催が決定しました。
日本で活躍するルアービルダーやルアーコレクターが、作品の展示・販売を行うイベントです。

ワイルドダンサー、ダックルアーズ、オーバーザムーン、痴虫などのハンドメイドルアーブランドをはじめとする約50団体が、東京・御徒町に今年オープンしたモンベル御徒町店に集結します。

ボーダーヘイズというハンドメイドルアー専門オンラインショップを運営している私も、代表として参加します。
ボーダーヘイズ
ビルダーさんからお預かりしているハンドメイドルアーを多数展示・販売しますのでお楽しみに!

イベント詳細は以下の通りです。

▽日時:2016年1月17日(日)11:00~16:00
▽会場:モンベル 御徒町店3Fイベントスペース
〒110-0005 
東京都台東区上野3-22-6 コムテラス御徒町
【交通】
・ JR山手線 / 京浜東北線「御徒町駅」徒歩2分
・ 東京メトロ日比谷線「仲御徒町駅」徒歩5分
・ 都営大江戸線「上野御徒町駅」徒歩5分
▽入場料:¥500

イベントについて詳しくは、「ジャパン フィッシング ルアー コレクターズ クラブ」(JFLCC)のホームページをご覧ください。

夏休みの自由工作に「ルアーメイキング」という選択

夏休みに入り、お子さんの工作の宿題のネタ探しに困っている方も多いのでは?
釣りが好きな方は、この機会にルアーメイキングに挑戦してみませんか?
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ルアーメイキングでは、木を切ったり削ったりする「木工の基本」や、ルアーの形やカラーリングを考える「デザインセンス」などを磨けます。
リップの形状・大きさ、ボディの浮力等による動きの違いをトライ&エラーにより検証する「研究要素」もあり、自由工作・自由研究に最適な題材だと思います。

ルアーは考えるよりも簡単に自作できます。
100円ショップで手に入る道具と材料だけで作ることも可能です。

自分に合った素材と作り方を選んでチャレンジしてみてください。
当サイトに掲載している作り方を素材別に紹介します。

100均アイテムだけで作ったルアー
浮力が高いうえに、そこそこ強度もあり、バルサやアガチスに次いでルアーメイキングに使用されることが多い木材です。
当サイトでは「100円ショップで手に入る木材」として登場します。

参考ページ
100円ショップの材料と道具だけでルアーを作る!

軽量粘土

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バルサ並に浮力が高く、工夫次第で加工もしやすい軽量粘土。
当サイトでは、次世代のルアーメイキング素材として注目しています。
強度に不安はありますが、型を使って同じルアーを簡単に量産できるのが魅力です。

参考ページ
粘土を使ってルアーを作る!

バルサ

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バルサ材で作るペンシルベイト
柔らかく加工しやすいバルサ材を使用した、小型のペンシルベイトの作り方を紹介しています。
ルアーメイキングでは定番の素材であるバルサ材は、高い浮力を活かしたキビキビとしたアクションのルアーを作ることができます。

参考ページ
バルサ材でルアーを作ろう!

アガチス

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木目が細かく加工しやすいアガチス材は、バルサよりも比重が高く、ノーウエイトでもしっかり泳ぐルアーを作れます。
硬質の木材なのでヒートンを打ち込むことができ、手軽にルアーを作る素材としては最適です。
バルサよりも堅いので、加工には時間がかかります。

参考ページ
アガチス材を使ってルアーを作ってみよう!

その他、ルアーの作り方ページも参考にしてください。

参考にしたい目玉アート

カラパイアさんの記事に出ていたのですが、イタリアに目玉のアート作品を作っているアーティストさんがいるそうです。

爬虫類やフクロウなど、特徴をとらえた目玉だけのアート。
木製の型に樹脂を流し込んで作っているとのこと。
ルアーの目玉と同じような作り方ですね。

製作者のステファンさんのサイトで販売もされていて、1個118ユーロから160ユーロのお値段。(日本円で15,000円から20,000円くらい?)

実は、爬虫類系の目玉は一度作りかけたことがあるのですが、途中で止まっておりました。(画像は作りかけのデータです)
目玉素材
この目玉アートに刺激を受けたので、市販には無いような、瞳の形にこだわった目玉を改めて作ってみようと思います。

ぼっちテント・・・集中してルアーメイキングに取り組めそう・・・

新聞を読んでいたら、「ぼっち需要」が増えているという記事が載っておりまして、そこに「ぼっちテント」なるものが紹介されていました。
「ぼっち」というのは「一人ぼっち」という意味でして、室内で使う一人用のテントのことです。

Amazonにもありました。
意外に安いんですね、

ビビラボ 室内用テント 簡単設営 ぼっちてんと 【個室空間】 BT1-11

新品価格
¥5,669から
(2015/6/15 23:53時点)

幅と奥行きが130センチ、高さが160センチと、室内に置くには結構なボリューム。
テント内に机と椅子を設置すれば、ネットカフェの個室のような空間を簡易的に作り出せるそうです。
デスクワークに集中したいときに、周りの雑音や光をシャットアウトできるとのこと。

ルアーメイキングでも、組み立てとかリップの取り付けとか、細かい作業をする時に良さそう。
欲しい・・・。
でも置く場所が・・・。

広い家に引っ越したらぜひとも手に入れたいアイテムです。

もちろん、有機溶剤系の塗料を使うときには危険なのでダメですよ!

ルアーメイキングをしてるのはどんな人? アクセス解析2015年5月

実は、「ルアー 自作」とGoogleやYahoo!で検索すると、当サイト「ルアーメイキングのススメ」は1位に出ます。(2015年6月時点)

アクセス数がそれなりに伸びてきていますので、どれくらいの人がこのサイトを訪れたのかを見てみることにしましょう。

基本データからあげますと、2015年5月の全体のアクセス数は、

訪問数:約7,900回
ユーザー数:約5,600人
ページビュー数:約27,900ページ

という結果でした。

「ユーザー数」というのが、重複無しのアクセス者数です。
つまり、月に5,600人の人がサイトを訪れているということ。
少なくとも、これだけの人がルアーメイキングをやっている(または興味がある)わけですね。

年齢別では、25歳-34歳が43%で最多。次いで35歳-44歳が34%。次の18歳から24歳は9%とガクッと下がります。
ルアーメイキングはお金がかかるイメージが強いので、若年層には敬遠されるのかもしれませんね。

男女比は、9:1で男が圧倒的多数となっております。
でも、女性が1割もいることに少し驚いています。(私の周りにはいないので)

人気のあるページは、
1位がバルサペンシルの作り方
2位が粘土エリアクランクの作り方
3位が100均アイテムだけでルアーを作る

と、ここまでが当サイトの状況でした。
実際、日本ではどれくらいの人がルアーメイキングをやっているのか気になったので、簡単に試算してみました。

「釣り人口」とGoogle検索してみると、少し前のデータで970万人とあります。
仮に釣り人口900万人として、その3分の1がルアーフィッシング人口(メインでルアーをやっている)と仮定して300万人。
その100人に1人がルアーメイキングをやっているとすると3万人。

私の計算では、ルアーメイキング人口は、ざっくり3万人と出ました。
当サイトは、その中の2割にしかリーチできていないということですね。
まだ伝えきれていないことがたくさんありそうです。

そこで、当サイトで紹介しきれていないことを挙げてみました。
1.エアブラシの使い方やテクニック
2.セルロースセメント以外のコーティング剤の情報(エポキシやウレタンなど)
3.バイブレーションプラグやメタルジグ、スプーンなどの作り方(紹介しているのはミノー系ばかりですね)
大まかには、この3つを思いつきました。

1については、住宅事情的にスプレー式の塗料が使えないので、今後も期待はしないでください・・・。
他にたくさん良サイトがあると思いますので、そちらをご覧くださいませ。
その代わり、と言っては何ですが、転写シール(タトゥーシール)を使った塗装方法を極めつつありますので、そちらにご期待ください。

2は、100均のエポキシ接着剤を使ったコーティングがなかなか良い感じなので、今後は書く機会が増えるかもしれません。

3が一番取り組みたいことで、今後はもっといろいろなタイプのルアーに挑戦してみたいですね。
スイッシャーなんかも面白そうです。

ということで、もっともっと有意義な情報をお届けできるよう、精進していきたいと思います。
「これが知りたい!」ということがあれば、コメント欄やメールにてご連絡ください。

ルアーメイキング人口について語りたかったのに、自分の反省会みたいになってしまいましたね。
今後ともルアーメイキングのススメをよろしくお願いします。

細部までこだわった発泡樹脂製のハンドメイドルアー→少しは見習いたい

最近、ボーダーヘイズでお預かりしたコルトプレイン フィッシングワークスの「Grani(グラニ)」
グラニ(レッドヘッド)

「日本の魚を釣るプラグ」というコンセプトで開発された、フィールドや魚種を選ばないリップレスシャッドです。
実はこれ、素材はウッドではなく、シリコン型に発泡樹脂を注入して作っているそうですよ。

当サイトで紹介している「おゆまる」型による粘土ルアーとは比べるまでもなく、非常にクオリティの高い仕上がりです。
ハンドメイドでここまでできるんですね。
私のルアーメイキングは手を抜くことばかり考えていますが、コルトプレインさんは泳ぎや仕上げの細かい部分にまで目を配り、クオリティを高めることに情熱を注いでいます。

その様子はコルトプレインさんの公式ブログでも垣間見ることができ、大変刺激になりました。

私ももう少しこだわって、商品として販売できるようなルアーを作ってみましょうか…。

※  ※  ※  ※  ※

ハンドメイドルアーの宝箱 ボーダーヘイズでは、ルアーを預けてくださるビルダーさんを募集しています。
オンラインショップのみでの販売となり、まだまだアクセスは少ないですが、人気のあるブランドは月に4~7個ほど売れています。

お預かりする条件は一つ「魚を釣った実績があること」。

「我こそは」という方は是非、自慢のルアーをお送りください!

※なお、ルアーが売れた場合には、税込み販売価格の25%を手数料として頂戴します。
それ以外の月額料金などはかかりません。売れればいただく、という成果報酬型です。
また、弊社にルアーを送る際の送料はご負担をお願いしています。

詳しくは、ボーダーヘイズのウェブサイトをご覧ください。

懐かしい本に再開―Handmade Lure Works

実家の片づけを手伝っていたら、懐かしい本を掘り出しました。

「Handmade Lure Works ~最高峰のルアークラフト~」
Handmade Lure Works表紙
平成10年発行なので、今から17年前に出た本です。
当時活躍していたルアービルダーの代表的ルアーの作り方が、多数の写真とともに詳しく解説されています。
掲載ビルダーは、泉和摩(ハンクル)、石川明(ギャレット)、遠藤龍美(ウッドベイト)、加藤康雄(ネイティブ)、菊池篤博(キクチミノー)、土佐殖保(猛闘犬丸)、西音博司(ドリームラッシュ)、村瀬達也(ムラセミノー)、渡辺裕(ナベミノー)、井上泰雄(ダックス)の10人。
ここまで書いちゃっていいの?と思うようなノウハウまで書いてあり、ルアー製作をするにあたって、これ以上の参考書はないでしょう。

中学生だった私は、ルアーメイキングを始めたばかり。
この本を親に買ってもらい、むさぼるように熟読したのを覚えています。

特に、本物の小魚そっくりのウッドベイトに憧れ、作り方を真似していました。(出来上がったのは酷いものでしたが)
Handmade Lure Worksウッドベイト

これを見て思いましたが、私が素材にアガチス材を使ったり、ウロコ模様をナイフで刻んだりするのは、ウッドベイトの影響を受けているんですね。

Amazonでは中古のみ扱っています。
定価3,800円の本ですが、中古価格はなんと10,000円。
結構なお宝になっているようです。

ハンドメイドルアー・ワークス―最高峰のルアークラフト

中古価格
¥10,000から
(2015/6/7 22:04時点)

最近はハンドメイドルアーは下火で、こういった良書は見つかりませんね。
大切に読みたいと思います。

水圧転写というカラーリング技術が魅力的すぎる

Gigazineさんの記事で知ったのですが、水圧転写という印刷技術があるそうです。

タトゥーシールを使ってルアーに模様をつける方法は、これまでにも何度か紹介していますが、曲面に貼るとしわになってしまうのが課題です。

この水圧転写という技術は、水に浮かべた転写シートにプリントしたい物体を沈め、水圧により均等に貼りつけるというもの。
ある程度の凹凸があっても綺麗に転写できるようです。

自動車のパーツを木目調にしたりしているのは、この技術を用いているそうです。
そういったカスタマイズなどされる方には常識なのかもしれませんね。

そして「これって、まさにルアーメイキング向きの技術では?」と興奮して調べてみたのですが、値段が高い。

セルフでできるキットが売ってたりもしますが、数十万円もするんですよ。
当サイトで目指しているような「手軽にルアーメイキング」というコンセプトからはかけ離れてしまいます。

Gigazineさんの記事は、コンピューター制御により狙った位置に正確に水圧転写できる技術が開発された、という内容。
これまでの水圧転写は手作業で行うため、転写する位置までは細かく指定できなかったようです。
主に、3Dプリントした造形物に模様をつけるという用途を想定しているとのこと。

この水圧転写を行う様子がよくわかる動画がこちら。

これが一般化されれば、熟練した職人がエアブラシでルアーにカラーリングを行うという属人化している工程がもっと手軽になり、ルアー製作業界的にも大きな変革になるかもしれませんね。
カラーリングの幅も広がるし、インクジェットプリントなので有害な揮発物質も出さず環境にも良さそうです。

ELECOM タトゥーシール A4サイズ クリア 2枚入り EJP-TATA4

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