100円ショップの材料だけでルアーを自作【簡単・安上がり】

ルアーの作り方
  • ルアーメイキングはハードルが高いと感じている
  • 身近にある材料でルアーを作ってみたい
  • できる限り費用を抑えてルアーを作りたい

そんな方は、100円ショップで手に入る道具と材料だけを使ってルアーを作ってみましょう。

なんでもそろう100円ショップ。ボディには桐の角材、ステンレス針金でフレームを、コーティングはエポキシ接着剤で行いました。

絵の具や接着剤の乾燥時間を合わせ、最短5時間で作ることが可能です。

参考製作時間:デザイン、型紙作成:1時間削り出し:1時間カラーリング、アルミ貼り:1時間コーティング:2時間

材料・道具をそろえる

道具と材料をそろえる

道具と材料は以下の通り。
すべて100円ショップでそろえることができるものです。

道具/売場

道具売場
プライヤー(ラジオペンチ)工具
ノコギリ工具
サンドペーパー工具
カッターナイフ文具
工作マット文具
ハサミ文具
彫刻刀文具
スポンジキッチンまたは化粧品

材料/売場

材料売場
桐角材(厚さ5ミリ)工作資材
ステンレス針金工作資材
アルミテープキッチン
水彩絵具文具
2液性エポキシ接着剤文具
瞬間接着剤文具
ホログラムシール文具またはギフト用品、推し活用品
UVレジン液手芸
ビーズ手芸
CD-Rデジタル

他にも色々使えるものがあると思いますが、すべてそろえても初期費用は2,000円程度で済むと思います。

100円ショップでそろうルアーメイキングの材料の画像

設計図を作る

まずは、作りたいルアーのアイディアを紙に描き起こしてみましょう。

簡単なスケッチでかまいません。

5ミリのマス目の方眼紙を使えば、実際のサイズをイメージしながら作れます。

今回は、魚のダツをイメージしたデザインのミノーを作ります。

ダツ型ルアーの設計図

目玉を作る

ルアーに取り付けるリアルアイ(目玉)を作ります。

アイの材料は、ホログラムシールと手芸用ビーズです。

まずはホログラムシールを書類用の穴あけパンチで抜いて丸いシールを2枚作ります。

穴あけパンチでホログラムシールを切り抜くときの画像
切り抜いたホログラムシールと、黒目に使うビーズの画像
切り抜いたホログラムシールと、黒目に使うビーズ

切り抜いたシールを、板に打ち付けた釘の頭に乗せます。

釘の頭にホログラムシールを載せた画像

シールの中央に瞬間接着剤を少量たらし、プライヤーなどで黒目になるビーズを乗せて固定します。

UVレジン液を、ビーズを覆うようにたらし、ドーム状になるように盛ります。

レジンをドーム状に盛っている時の画像

レジン液は紫外線に反応して硬化するので、太陽光が当たる窓辺などに置き、固まるまで待ちます。30分から1時間くらいで固まります。

リップを作る

レジンが固まるのを待つ間、CD-Rを切ってリップを作ります。

CDの素材はポリカーボネートなので、衝撃に強い丈夫なリップを作れます。

CDをリップの大きさに切り出します。

CDをニッパーで切る時の画像

切り取ったCDの破片は、印字面のホログラムをはがすことができます。

ホログラムを剥がすときの画像

サンドペーパーで切断面を磨き、形を整えたら出来上がりです。

CDで作ったリップの画像

サンドペーパーで形を整える

2.デザイン、ボディ成形

ルアーの型紙を作る

紙に起こしたデザイン案を厚紙に貼り、ルアーの形に切り抜いて型紙を作ります。

木材に型紙を当て、周囲をボールペンでなぞり、シルエットを転写します。

型紙でルアーのシルエットを写し取る時の画像
型紙でルアーのシルエットを写し取る

仮止め

ルアーのシルエットを描いた木材をもう一枚の木材を木工用ボンドで仮止めします。

削って成形したら一度はがすので、ボンドは木材の両端5ミリくらいの幅で塗ります。

塗り過ぎると仮止めが取れなくなってしまうので注意しましょう。

仮止めした木片の画像
木工用ボンドで仮止めする

削って成形

木材を削り、ボディを成形します。

頭と尻尾に向かって真ん中からテーパーがかかるように削ります。

このルアーにはウエイトを入れないので、ボディの断面が逆三角形になるように削り、バランスをとれるようにします。

大まかにカッターで削ったら、サンドペーパーで滑らかに仕上げます。

サンディングまで終わったら、2枚のボディの間にカッターの刃を差し込み、仮止めを取ってボディを割ります。

サンドペーパーで磨いたボディの画像
サンディングを終えたボディ

フレームを作る

ステンレス針金でルアーのラインアイとフックアイになるフレームを作ります。

U字型に曲げた針金を釘にかけて、根元をペンチで締めれば、丸いアイが作れます。

それぞれのアイが所定の位置から出るように、ボディの形状に合わせて針金を曲げます。

丸いラインアイを作っている画像
出来上がったフレームの画像

ボディに組み込む

作ったフレームの片側に、蛍光マーカーで色を塗ります。

フレームに蛍光マーカーを塗る時の画像

それを開いたボディの内側に当て、フレームの形を転写します。

フレームの形を転写したボディーの画像
ボディにフレームの形を転写する

その線をなぞるように、彫刻刀でフレームを埋め込む溝を彫ります。

反対側のボディも同じようにします。

ボディを貼り合わせる

溝を彫ったら、フレームをボディに組込み、木工用ボンドで貼り合わせます。

輪ゴムで縛って30分ほど置けば固まります。

目玉の位置を決める

目玉を取り付ける場所に、書類用パンチで切り抜いたシールを貼ります。

(今回はラベル用のシールを使っていますが、アルミテープやホログラムシールなど、なんでもかまいません)

シールの円周をなぞるようにして彫刻刀で丸くくりぬき、目玉を取り付けるくぼみを作ります。

目玉の位置を決めるためにシールを貼ったボディの画像
目玉の位置決めのためのシールを貼る
目玉を入れる窪みを作ったボディの画像
シールに合わせて、目玉を入れる窪みを作る

3.カラーリング、アルミ貼り

水彩絵の具でカラーリング

水彩絵の具でボディの木材に直接着色します。

スポンジに絵の具を含ませて、はたきつけるように塗ると綺麗に仕上がります。

スポンジで絵の具を塗っているときの画像
スポンジで絵の具を塗る

アルミテープをボディに貼る

アルミテープの裏側に、ボディを作るときに使った厚紙でルアーの輪郭を描きます。

腹側でアルミテープがつながるように、テープを二つ折りにして切ります。

フロントフックアイを出せるようにテープに切り込みを入れておきます。

腹側からフックアイを出すようにしてテープを貼っていき、背中に向かってしわにならないように貼りつけます。

アルミテープの裏側に型紙でルアーの形を書いて時の画像
アルミテープにルアーの輪郭を描く
ルアーの形に切ったアルミテープの画像
アルミテープをボディに貼り付けている画像

ウロコ模様を付ける

アルミテープをペンのキャップなど柔らかめのプラスチックでこすり、ボディになじませます。

アルミテープをボディに馴染ませる

目玉が入るくぼみの部分のアルミもカッターで取り除き、顔の模様をキリや彫刻刀を使って描きます。

顔の模様を彫ります

側線とウロコ模様は、カッターを使って1本1本刻み付けます。

ウロコと側線を書き込むときの画像

ルアーらしくなってきた

顔の造形やウロコ模様を刻んだボディ。

あとは目玉とリップを取り付け、コーティングを残すのみです。

顔の模様やウロコを描き終えたルアーの画像

目玉を取り付ける

下準備のパートで作った目玉を取り付けます。

瞬間接着剤をくぼみの部分にたらし、カッターの刃先に目玉を貼りつけて乗せるとうまくいきます。

目玉を取り付ける時の画像

2液性エポキシ接着剤でコーティングする

コーティング剤として、2液性エポキシ接着剤を使います。

AとBの2つの液体を均等の割合で混ぜることで固まる接着剤です。こちらも、もちろん100円ショップで買いました。

乾くと少し黄ばみますが、透明なまま硬化し、丈夫なコーティング膜となります。

コーティングに使うエポキシ接着剤の画像

完全に固まる前にリップを取り付ける

いらない紙の上などに接着剤をしぼり、付属のヘラで混ぜ合わせます。

なるべく気泡が入らないように注意してください。

よく混ざったら、ヘラでルアーの表面に隙間ができないように塗ります。

多少デコボコになっても、接着剤がやわらかいうちは表面張力で滑らかに戻るので、隙間なく均等に塗ることに集中してください。

5分くらいして少し固まり始めたら、リップを差し込みます。

完全に固まる前に角度を調整し、吊り下げて硬化するまで放置します。

エポキシ接着剤を混ぜ合わせている画像
2種類の液をヘラで混ぜます

仕上げ

エポキシ接着剤は、1時間ほどで手で触れるくらいに硬化します。

完全に固まったら、ラインアイ、フックアイに着いた接着剤のバリを取り除きます。

硬化したエポキシはかなり堅いですが、ニッパーで割り、カッターで削り取るようにすれば取り除けます。

リップの断面にマニキュアを塗り、透明感を出します。

リップの切断面にマニキュアを塗る画像

完成

フックを取り付けて完成です。

ここでは100円ショップアイテムだけを使うという縛りを設けましたが、ホームセンターや手芸店で道具や材料を買い足せば、もっと自由度の高いルアーメイキングが可能です。

例えばコーティングにセルロースセメントを使ったり、カラーリングに転写シールを使ったり、少しずつできることを増やしていきます。

この作り方でルアーメイキングに慣れたら、ウエイトを入れたりカラーリングにこだわったりして、ステップアップしてみましょう。

素材別ハンドメイドルアーの作り方で自分に合ったルアーの作り方を探してみてください。

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