ルアーにリップを付けてみよう
バルサルアーの作り方では、なるべくシンプルにお伝えできるようにリップレスのペンシルベイトの製作過程を書きましましたが、ここではリップの付け方を紹介します。
ミノーやクランクベイトを作る場合には欠かせない作業です。
せっかく作ったルアーにリップ用の穴をあけるということで、初心者の方にはハードルが高いかもしれませんが、ぜひ挑戦してみましょう。
材料は衝撃に強いポリカーボネート
リップの材料はポリカーボネート。キャスティング時や障害物へ衝突など、ルアーは様々な衝撃にさらされます。リップが折れてしまわないよう、衝撃に強い特性を持つポリカーボネート板を使用します。
ポリカーボネート板は、ホームセンターで入手できます。今回は5センチのミノーを作るので、厚さ1mmのものを使用しています。
アクリルカッターとニッパーで切り出す
まずはリップの形を決め、ルアーを作る時と同じように型紙を作ります。
水性のサインペンでポリカーボネートに形を描き、アクリルカッターで切り出します。
ポリカーボネートは頑丈なので、ハサミやカッターでは切れません。
ポリカーボネート板に定規などのまっすぐな板(※)を当て、アクリルカッターでリップの形に溝を付けます。
同じところを2回から3回なぞります。
※写真ではアガチス材を定規代わりに使っていますが、木材やアクリル定規はアクリルカッターで削れてしまうので、理想は金属製定規です。
写真のように、リップの形に溝を付けます。
ある程度の深さに溝を彫ったら、手で折り取ることができます。
サンディング
大まかな形ができたら、サンドペーパーで形を整えます。
作業台などにサンドペーパーを敷き、リップの方をこすりつけるようにするとやりやすいです。
丸いリップを作る場合は、ニッパーで角を落としてからサンディングすると楽に作ることができます。
磨いた面をコーティングし仕上げます
サンドペーパーで磨いた面は、そのままではざらざらしています。透明なマニキュアを塗ることで、ツルツルに透き通って綺麗に仕上がります。
リップの取り付け穴をあける
ルアーのボディに、リップを取り付けるための穴を開けます。
せっかく作ったルアーにカッターを入れるのはちょっと勇気がいりますが、思い切ってやってみましょう。
まずは、リップを取り付ける位置に、リップの厚み分の切り込みをカッターで入れます。
表面のコーティングをはがし、ボディのバルサ材にリップを付ける角度でカッターの刃を入れます。
穴の中の木くずはカッターでは取り除きにくいので、針金などの細い棒でかき出します。
リップの角度をチェック
取り付け穴ができたら、リップをさしこんで角度を調整します。
この時に、横から見た角度だけでなく、前からもチェックして水平になるよう調整します。
瞬間接着剤で固定
調整が終わったらいったんリップを取り出し、取り付け穴に瞬間接着剤を流し込んで防水します。
再度リップをさしこみ、角度を固定したら完成です。
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