そんな方は、ペレット型ルアーの自作にチャレンジしてみましょう。
この記事では、軽量粘土を使ったペレット型のルアーの作り方を解説します。
粘土に水彩絵の具を混ぜて着色した上から、コーヒー豆を撮影しテクスチャにした模様を転写シールで貼り付て、ペレットの質感を表現します。
この記事は、軽量粘土でルアーを作る方法【バルサ並の浮力・加工も簡単】の応用篇です。詳しい作り方はこちらをご覧ください。
軽量粘土ルアーの記事は他に軽量粘土で作る食パン型ポッパー【スイーツデコ風】もありますので合わせてご覧ください。
材料・道具をそろえる、おゆまるで型を作る
粘土で作ったペレットルアー
スレた管理釣り場での切り札、ペレットルアー。
トラウトが普段エサとして与えられているペレット状の人工飼料をイミテートしたものです。一般的に円筒状で色は茶色かモスグリーンの色合いです。
今回は粘土を材料に、リップレスタイプのものを作ってみました。
材料・道具をそろえる
まずは材料と道具をそろえます。
基本的には粘土ルアーの作り方と同じです。
今回は粘土に色を付けるので、水彩絵の具を追加します。
リップレスにするので、ポリカーボネート板は必要ありません。
おゆまるで型を作る
粘土でルアーを作るときには、おゆまるで型を取ると同じルアーを複数作れるので便利です。
まずは、おゆまるでルアーの型を取るためのマスターボディをアガチス材を削って作ります。
形は円筒形で、ヘッド部は水を受けてアクションするように斜めに切り落としたような形状にします。
半分に割ったマスターボディを別のアガチスの板に貼ります。
こうすることで、左右の型が真ん中で割れるようになるため、ウエイトやアイの位置を綺麗にセンターに持ってくることができます。
アガチス板に張ったマスターボディにおゆまるを押し付けて型を取ります。
作った型に左右を貼り合わせたマスターボディを入れ、再度おゆまるを押し付け、もう片側の型を取ります。
この部分について詳しくはおゆまるでルアーの型を取るを合わせてご覧ください。
半分に割ったマスターボディをアガチス板に貼ります。
マスターボディにおゆまるを押し付けて型を取ります。
もう片方の型を取ります。
両側の型ができました。
フレームを組込みボディを形成する
粘土に色を付ける
粘土はそのままでは白い色をしているため、水彩絵の具で色を付けます。
薄い茶色にしたいので、黄土色と茶色の絵の具を混ぜ込みます。
絵の具の分量は、ちょうどいい色合いになるまで混ぜながら調整します。
粘土に絵具を混ぜてこねます。
均一になるように練り込みましょう。
フレームを作る
針金と中通しオモリを組み合わせ、ルアーに組み込む骨組みを作ります。
フレーム作成用のテンプレートを作っておくと便利です。
以下記事を参考に作ってください。
粘土を型に詰める
型にはサラダ油をティッシュに染み込ませて塗り、取り出すときに粘土がはがれやすくしておきます。
前の工程で作ったおゆまる製の型に粘土を詰め、フレームを組み込みます。
型に粘土を詰め、フレームを組み込む
左右の粘土がしっかりくっつくように、左右から強く押さえ、ボディを形成します。
ゆっくりと型を開き、ボディを型から取り出します。
粘土は柔らかいので、傷をつけないように気を付けてください。
アイの部分を針金などでひっかけるようにするとうまく取り出せます。
ボディを乾燥させる
型から取り出したボディを乾燥させます。
丸2日程度で完全に水分が抜けるので、気長に待ちます。
シールで模様を付ける
セルロースセメントでコーティング
前の工程で乾燥させたボディをセルロースセメントにどぶ漬けします。
どぶ漬け1回の乾燥時間は約3時間。
毎回上下を入れ替えて漬けることで、塗膜を均一にすることができます。これをまずは5回繰り返します。
コーティングが乾いたら、思い通りの浮き姿勢(または沈下姿勢)になるかどうか、湯船などでチェックしてみましょう。
(しっかりと浮かないものにカラーリングやコーティングを施した後で失敗に気付くと、どうしようもない無力感に襲われます)
ペレット模様の転写シールを作る
コーティングが乾くのを待つ間に、ペレットの模様をつけるための転写シールを用意します。
ランダムなまだら模様をつけるために、今回はコーヒー豆を撮影してテクスチャを作ることにしました。
皿に移してスマートフォンやデジタルカメラで撮影し、パソコンに取り込みます。
色・柄ともにペレットっぽさを出すことができます。
転写シールでの模様の付け方について詳しくは転写シールでルアーに模様をつける方法【エアブラシいらずのカラーリング】をご覧ください。
レギュラーコーヒーをカメラで撮影します。
テクスチャ画像を転写シールに印刷します。
転写シールをボディに貼る
5回目のコーティングが乾いたら、転写シールをボディに貼りましょう。
コーティングを繰り返し完成
シールを貼って乾かしたら、再度コーティングを繰り返します。
セルロースセメントの場合は塗膜が薄いので、下地を合わせて最低でも20回はコーティングするのが安心です。
というわけで、シールを貼った後は15回のどぶ漬け作業を行います。
最後のコーティングを行ってから2日間程度乾かせば完成です。
しっかり泳ぐかどうか、スイムテストを行ってください。
まとめ
軽量粘土でペレットルアーを作る方法をご紹介しました。
型さえ作ってしまえば、手間要らずで量産も可能です。
今回はブラウン系の色で作りましたが、使う絵の具次第でどんな色でも表現できます。
通い慣れた釣り場で使われているペレットの色に合わせてアレンジしてみてください。
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